クレジットカードを発行するだけで、スカイチームの上級会員になることができ、年会費を払い続ける限り、上級会員で居続けることができる魔法のカードである、デルタAMEXゴールド。
思ってもいなかった改悪ですね。
デルタ航空は日本人の顧客を見放したなと言っても過言ではないです。
以下は怒りじみた内容になります、ご了承ください。
今回のデルタAMEXゴールド特典の改悪内容
・初年度のみゴールドメダリオン(上級会員)
翌年度以降もゴールドメダリオンをキープしたかったら年間150万円カード決済必要
SFCやJGCなんて50万円(飛行機搭乗ですが)で上級会員になれるのに、何言ってるんだ?!というレベルです。せめて年間50万円の決済だったら、まだ解約者は続出しなかったことでしょう。
※100万円以上でシルバーメダリオンですが、はっきり言ってステータスあってないようなもの、名前だけステータスです。
・カード利用ボーナスなし
改悪前は年間100万円以上の利用で5,000マイルでした(しかも3回まで)。これがゼロになります。
私も100万円利用達成し、5,000マイル獲得しました。SPGにも100万円以上の利用で5,000ポイント獲得みたいなのあったらいいなと思ったものです。
これによって、デルタスカイマイルを貯める手段が減ることになります。
100万円利用する顧客もいるのに、何してんねん!(怒) という話です。
何より、この改悪内容で年会費はそのまま26,000円(税別)
改善内容
・家族カードが無料
・海外だと100円1.5マイル
ただし、この程度私にとっては改善とはまったく思いません。100点マイナスして5点加点したようなイメージです。
家族カードを所有したところで、家族カードでは上級会員にはなることはできません。
海外での利用で100円で1.5マイル。。。
せめて10マイルくらいだったら、今回の改悪は許せたかもしれません。
アメックスのボーナスポイント・パートナーズのひとつであるワインのサイトでも、期間限定(2018年5月31日まで)ですが100円で10ポイントやってますからね。
デルタの特典航空券に必要なマイル数は、アメリカ・ハワイ路線なんてANAの1.5倍以上です。アメリカ・ハワイ路線はANAで行けば良いだけの話ですが。
デルタAMEXゴールドを改悪されたら困る人
海外出張時の航空会社がデルタ航空指定で、会社の方針でビジネスクラスを選べない人
アメリカ方面の長時間フライトでただでさえ疲れるのに
・ラウンジに入れない
・エコノミークラスの搭乗手続きの長蛇の列に並ばなければならない
といったネガがあります。
超具体的ですが、何を隠そう私のことです。
ただ、デルタ航空自体の搭乗・ラウンジ利用では、ANAビジネスクラスほどの感動を感じることはありませんでした。アメリカ系の航空会社に"おもてなし"を期待してはいけません。
トランジット有りの長距離移動で、ラウンジに入れない、優先レーンが使えない、預け荷物にPriortyタグがつけられないのはつらいとこです。
デルタのマイルを使って、特典航空券を発券したい人
どちらかというとこちらのほうが困ると思います。
ANAマイラーの中でも、割とデルタのマイルは重宝すると考えてた私です。デルタのマイルは使いにくいと言われてますが、特典航空券は片道発券も可能で、また、燃油サーチャージもかかりません。使い方次第です。
具体的には
1. SFC修行の海外発券の赴任や帰国に使う
2. 東南アジア方面へ家族旅行で使う
など非常に便利です。
1の片道発券で、スカイチームであるベトナム航空のビジネスクラスを40,000マイルと手数料たかだか3,000円(燃油サーチャージなし)で乗ることができました。
1円あたりのマイルの価値を考えると、デルタのマイルによる東南アジア路線はだいぶお得なのですが、今回の改悪は上記1のような単身でのフライトは影響ありませんが、上記2の家族旅行組が影響受けます。
ANAと同様、上級会員と非会員とで間違いなく特典航空券の席数の枠の差があります。
1日に1便しかない路線であれば、家族4人でエコノミーはたとえ、夫で2枠、妻で2枠という扱いで取ろうにも、150万円のカード決済でゴールドメダリオンをキープし続けない限り、難しいです。余計に『デルタのマイルは使いにくい』と言われるようになります。
そもそも、デルタのマイルを獲得する手段のひとつである、デルタ国内線500マイルキャンペーンも5,000マイルで頭打ちになって、毎年修行しても5,000マイルしか貯まらなくなります。上級会員は20,000マイルまで。
今回の改悪のおかげで作りかけてたデルタ国内線500マイルキャンペーンの記事も草案のままお蔵入りです(笑)
貯めたところでさらに使いにくくなってしまうため。
ここでもまた、年間利用額のボーナス同様、デルタスカイマイルを貯める手段が減ることになります。
ちなみに私はSFC修行で5,000マイル貯まりました。
今日現在、94,549マイルです。
まとめ
スカイチームでどこか別の航空会社(大韓航空やチャイナエアラインあたり)が、SFCやJGCのように修行は必要だけど、年会費を払い続ければ永遠に上級会員になれる魔法のクレジットカードを作ってくれない限り(まず無いと思いますが)、日本人のスカイチーム離れが加速することでしょう。
年間利用額によるボーナスを廃止する上にゴールドメダリオン維持に150万円必要というのは、顧客獲得のヤル気がないとしか言いようがないです。
『日本では顧客Upは難しいからもうええわ』という声が聞こえてくるような改悪内容で、デルタAmexゴールド終焉の始まりです。
おそらく隔年で発行しようが、初回の発行の初年度だけゴールドメダリオンという扱いになるのではないかと思います(要確認)。
ちなみにデルタamexゴールドは毎年持つ必要はなく、必要なときに再発行しようと、私は2度目の発行を考えてた矢先でした。『ここまで記事書いといて、今持ってないんかい!』とツッコマレそうですが。。。年間利用額100万円を超えてボーナスマイルを獲得した経験がありますのと、ベトナム航空ビジネスクラスに感動し、デルタ特典のベトナム航空で家族をマレーシアに連れて行きたい私にとって怒りを覚えます。
SPGとマリオットのプログラム統合なんかどうでもよくなるくらい、怒りが汲み上げてくる改悪です。SPGとマリオット統合時のように、『モノは考え様でプラスに考えよう!』とプラスに考えることのできる要素がありません。
消費税増税と同じで、一度改悪になったら、戻らないと思われます(消費税と比べたらまだ戻る可能性はありますが)。
SFCカードJGCカードが『年間利用額○○円以上で翌年もゴールドなにがし』の流れにならないことを切に願います。これが一番最悪です。
以上、怒りの記事、失礼しました。